【長編】俺のしょうもない思い出を話そうと思う。誰か聞いて4/7
俺は気が付かなかったが……いや、分っていたかもしれないけど、
黒いモヤがオレに憑くなり、色々な所から白い腕が現れを、オレを縛り付けていたらしい。
明らかに死人の、病院でよく見る白い肌の、腕があり得ないほど、縛り付いてたそうだ。
また、黒い巨大な塊から、時置き、黒い小さな塊が飛び出し、それが何度もオレにぶつけられていたそうだ。
あの衝撃波のことだろうか。
他にも、ギョロギョロとした顔など出現しだし、これは駄目だと、助けに向かったらしい。
あの生ぬるい感触なのは、息とか、腕の熱とかだったんだろうね。
従兄「……で、うちわを振ったら、全員霧のようにきえたよ」
そやって、ゆっくりとオレに近付き、俺にうちわを振ったそうだ。
途端、黒いモヤなどは消え、つまり金縛りが解けた状況になったらしい。
従兄「大変だったんだよ、何度呼んでも気が付かないし」
オレ「ははは……、すみません……」
従兄「ただ、本当に肝が冷えたよ……」
従兄は苦笑いしながらアイスコーヒーを飲んでいた。
イケメンはなんでも似合うなーとか、呑気に俺は感じていた。
なお祖父が言うには、俺がまるで重い荷物を持つかのようにドスドス歩き、門の前で直立不動していたらしい。
オレ「なんだそれw」と笑ったが、祖父は真剣な顔だった。
従兄「さて……ところでさ、聞こえたんだけど」
オレ「は、はい……」
従兄「お 祓 い 嫌 が っ て る っ て 、 本 当 か い ?」
笑顔ながら、明らかに従兄は怒り気味だった。
そりゃそうだ、休みを返上して、命を懸けて、俺を助けようとして。
なのに、俺はお祓いなどを望んでない。
ましてや従兄は見える人で、どういう規模の相手か見えてしまった訳で。
黙ったままでいた俺に、従兄は優しく笑ってくれた。
従兄「その子は意思はちゃんとしているの?」
オレ「は、はい……」
従兄「記憶とかは?」
オレ「分からないみたいです……、名前も知らないです……」
従兄「だから、お前とか君とか言ってたのね……はいはいはい……」
そう言えば、今更だけど、オレはS子を呼ぶ時『君』とか『お前』で読んでた。
……いや、実は勝手に名前つけてたけどね(;^ω^)ちなみにイニシャルS。だからS子よ。
そして、この後、名前つけことになった。
従兄「ふむ……送るなら真の名前のほうがいいけど……」
オレ「え?送らなきゃだめですか?」
従兄「ああ、もちろん」
オレ「……そうですか」
従兄「――うーーーーーーーん、と、とりあえずさ!」
従兄が折れた。心の中で俺はニヤリとした。
従兄「お前とか、君じゃ、可哀相だし、名前付けてあげなよ!」
従兄曰く、お祓いするときに名前、仮名でもある方が効果がでるらしい。
もちろん、天国に連れて行く際にも色々効果あるそうだ。
たしかに、「お前」や「キミ」じゃ、なんかかわいそうだと思いだした。
従兄「なにかないの?」
オレ「うーん……、あると言えばあるのですが」
オレ「S子って……勝手に呼んでたり」
従兄「え、それって……」
俺の株が落ちて行く音がした。ああ……ラノベよ……。
で、オープンは著作権破棄してるじゃん?
この話が書籍化するとしたら、
まとめたアフィブログとか、オープンの管理人が著作権もって儲けれるってなるのかな?
イチのガチ大切な思い出で美味い思いする奴出てきたら、どうするんだ?
イチ耐え切れるのかな。
文章見ててそう思った。あと実話なの?
どちらにせよ、なんだかんだ真剣に読んでたんだけど、
この話で書籍化とか映像化されて、
イチに何の利益ももたらせられないのはかわいそうだ、と思うんだが…。
なにより、イチ死ぬんじゃね。違う奴が自称し出したら
>>268>>270
そんな、なる様な事はないと思いますけどね。
ただ、”そう言う感じ”で誰かが儲けるとかは、凄く嫌かな。
ブログに転載するとか言うのは、ここに居る以上OKなのですが。
私はある板の転載の投票で、明らかに不満を感じてオープンに来た身でして、あまり詳しくは分からないからなぁ。
あと、実話。
もちろん脚色や変更していることあるけど。
従兄は一度、実家(祖母)に電話すると言い外に出て行った。
俺も外で待つS子に会うために一緒について行った。
オレ「お待たせしてごめん」だとか、ありきたりな言葉をS子にかけた。
S子「さっきは本当にごめんね……」
ギュッと自分の手を握りながらそう言うS子。
その仕草、動作、すべてが可愛かった(´∀`*)
従兄「……。」
従兄はジッとS子を見ていた。いや、S子の方向を見ていたのだろうか。
凄く不振がって警戒している目だった。
耳にスマホを当て、実家に電話掛けているだろう間も、オレやS子をチラチラ見ていた。
オレは下手なことが言えないと言う緊張感の中で、S子と話をした。
S子「え、そ、そんなことないよっ!」
一瞬驚いた顔をしたS子は、直に手を振りながら否定してくれた。
オレ「それで、今従兄とも話をしていたんだけど、名前ってあった方が良いと思うんだよね」
心の中で「S子」って読んでたけど。
S子「……S子?」
オレ「Σ(゚д゚) エッ!? 」
俺の心の中で読んでいた名前を呟くS子。
S子「ほら、時々オレさん、私のことS子って……」
どうやら、DTをこじらせていた様だorz
名前も知らない見ず知らずの女性を勝手に名前付けて呼んでいたらしい。
オレ「そそ、そうなの……?」
S子「もーwあんまりそう言う事しちゃダメですからね☆」
小さな声で「バーンッ」て言いながら右こぶしを俺へ向けるS子。
ただ意識してか、結構距離がある所で手は止まっていた。
オレ「アッハハハ、それで”S子”ってどうかな?」
S子「良いよ!なんか他所よそしいなーって感じてたんですっ」
ニコッと、S子は笑った。
……先ほどの嵐のような出来事が嘘かと思えるような時間が流れていた。
従兄が手で会釈しながら言った。
従兄「いま、ばあちゃんと話がついた。
オレ君、やっぱりお祓いしなくては駄目だよ。
それと……そこのS子さん。
S子さんも、オレ君のことを思うなら、それを受け入れてほしい」
オレ「い、行き成りなんなんですか!?(# ゚Д゚)」
ちょっとイラッとして強めに言うオレ。
ただ従兄は真剣な眼差しでオレを見て言う。
従兄「S子さんは凄く強い分類の霊だと思うのね。
で、おばあちゃんが言うには、そこまで強いなら本来なら天国に上がって神格化していてもおかしくないんじゃないかって。」
俺の守護霊の怒男のような感じか?
従兄「……でオレの推測もあるけど、S子さんは悪霊化していると思うよ」
オレ・S子「「え……。」」
従兄「完全とか、全部が全部そうなっている訳じゃないと思うけどさ。
今とかは、さっきまで黒いモヤの人影だったS子さんだけど、ぼんやりと人の姿に見えるよ」
従兄が言うぼんやり見えるとは、眼鏡を外して人を見ている様な感じらしい。
女性だとは分かったそうだ。
従兄「ただ、モヤも残ってる。
俺も結構見えるのだけど、なんでそこで?って言う事故が多発する場所とか、
病院で危篤状態の患者さんの部屋に集まる影とか、――そう言うところで見るモヤモヤに似ているんだ。」
オレとS子は黙って、従兄の話を聞いた。
S子さんは、そこらへんの霊媒師や除霊師が相手できる様な存在じゃないと思うんだ。
下手な人に任せれば、それこそS子さんを酷い結末に導いてしまうと思う。」
オレ「……一緒に居られないのですか?」
そこで俺はネットで知り合った社長の話を従兄にした。
従兄「そうだね、おばあちゃんの所に幽霊と共存したいと言った人も来たことあったね。
結論から言う。
オレ君、それは無謀って言う話だ。可能だとしても、S子さんとはオススメしない」
S子は動揺してアタフタしているオレと対象的に、凄く真剣な眼差しで従兄を見ていた。
ちなみに従兄は視界がクラクラ点滅していたらしい。
だから、尚更俺にS子と一緒に居ると言う選択肢を取らせたくなかったと、あとから聞いた。
節子じゃねーよ!!!!!!!!!!!!!!!
シから始まる名前じゃああああああああああああ!!!!!!!!!
脳内再生されちまうだろ(笑)!!!!!!!!!!!!!!!!!
従兄「ん?何か言ってる?」
オレ「S子の声が従兄さんに聞こえているのかなって」
従兄「ああ……、ブツブツ質の悪いイヤホンのような音が聞こえだけかな……」
S子「そうですか……、オレさん、伝えて貰えますか?」
オレ「な、何を?」
S子「 私 を 成 仏 さ せ て く だ さ い 、 って」
オレ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」
オレの聞き間違えだったのかな。
折角、折角……え。え……」
再び泣き出すオッサン。
S子「私だって嫌です……。
でも、やっぱりオレさんにこの先迷惑かけるほうが嫌なんです」
オレ「構わないって!大丈夫だって!」
S子「私、ずっと生きているって思ってました。
ずっと、もしかしたら”死んでいる”じゃないかって、考えられなかった。
生きていたかった。そう思っていたかった。
……でも、オレさんに会って、オレさんに色々して。
ああ……私は、普通に生きている人と違うんだなーってね」
そこには明るく気丈に振る舞っているS子がいた。
オレは泣きながら嫌だと、ガキの様に駄々をこねていた。
オレさんと、仲良くしていたいけど、やっぱり……許せないの」
植物園で俺にしてしまったこと、今さっきしてしまったこと。
やっぱり、嫌だし、それをどうにか償いたい、そして、迷惑をかけたくないと。
従兄「……うーん、オレ君、今どういうところ?」
オレ「くぁwせdrftgtyふじこlp;@:」
従兄「おk、落ち着いて。」
オレ「S子は……成仏したいって……」
従兄「そうか……。えーと、S子さん、少しオレ君借りていいかな?」
S子「え、あ、はい……」
その時の俺の頭の中は、再びの「S子」連呼の嵐だった。
なんで、居なくなっちゃうのか。
何でようやく会えて、S子と良い感じで仲直りできそうだったのに。
S子、なんで、なんで……と、寂しい気持ちで一杯だった。
門の床には、俺を励ますかのように笑顔で手を振るS子。
従兄「……いいかい、オレ君」
オレ「は、はい……」
従兄は少し怖い顔をしていた。
従兄「お葬式って、もう何度も経験したよね?」
オレ「はい……」
従兄「死んだ人を丁寧に天国へ送る……それがお葬式だよね。
ただ、その場で誰かが「逝かない!」って何度も泣いて居たら、どう思う?
きっと、心配になって天国へいけないと思うよ。」
オレ「……。」
従兄「それで逝くことできなくて、ずーっとさ迷うことになったら、どう。
心配で心配で、不安で不安で、そんな気持ちでこの世に残っちゃったらどうする。
それって、かわいそうじゃないかなーってオレは思うだけど、どうかな?」
従兄の話はまだ続く。
みんな……って訳じゃないけど、オレ君に見守られながら天国へ行くの。
その時、オレ君の方から引き留めていいのかな。
引き留めたい気持ちは分かるけど、それでS子さんが幸せになれるのかな」
オレ「……それが幸せだって保障できるんですか?」
従兄「うーん、どうだろうね。現に天国へ逝ってないしね。
……ただ。
俺らが 『 昇 天 す る の が 幸 せ だ 』 って思って送り出さないと駄目だと思うよ」
従兄「それは違うよ」
従兄「天国に上がる者って、皆自分であがるんだ。最終的に。
俺らはそれを見送るだけ。見守るだけ。
俺らが大丈夫だよーって言いながら送り出していても、本人が逝かないなら、逝けないの。
ただ、S子さんは自分から『逝く』ことを選んだ。
その理由をオレ君が納得できないであれ、納得できているであれ、
それを止める権利はオレ君にはないよ。」
除霊は、ぬーべーとか、一方的にお祓いする印象の方が強いのかもね。
実際は、いや、少なくとも我が家は。
霊とお話ししながら、霊が天国へ上がるのを、”手伝い”しているってスタンスなんだ。
そりゃ、お祓いで強制的に追いやる事もする。
今回がそうなるのかなーって思ってたけど、結果は違った。
S 子 さ ん か ら 、 成 仏 し た い と 言 っ た 。
応 援 し て あ げ る べ き な ん だ よ 、 オ レ 君 !」
今でも納得しきれていない。
ただ……S子が望むなら、俺も出来る限り応援するべきなんだ。
その日は納得できないまま、項垂れて、ワゴンから出た。
S子が「何かされたの!?」と心配した声で話しかけてきてくれた。
従兄が何か気配を察したのか「今日は疲れてるんだよ(;´∀`)」と、なんか咄嗟に身を守ってた。
気がつけば、夏なのに周囲は暗くなっていた。
オレは、あの日ほど一日が短く感じた日は、永遠に訪れないと変に悟った。
親父は従兄から話を聞いて、酷く起こって居たが、
祖父「色沙汰は人を惑わす……婆さんのように」
祖母「(#^ω^)ああ゛」
祖父「昔は可愛かったのに、今じゃすぐにこれだ!」
祖母「なに●●さん(祖父の下の名前)」
祖父「なんでもない('A`)」
と、遠まわしでオレの気持ちを説明してくれたので、親父も察したらしい。
従兄も察していて、それを説明した。
親父「二次元が好きだとか、女に興味ないとか、そう言うのは分かるが……幽霊はこまるぞ」
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Λ_Λ . . . .: : : ::: : :: ::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::
親父→ /:彡ミ゛ヽ;)ー、 . . .: : : :::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::
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 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄ ̄ ̄ ̄
じいさんとばあさん面白いなww
理由なく行動できる、その理由が、恋だったのか。
ラブだったのか……。
そう思うと、今でも顔が熱くなる。
親父「どちらにせよ、確りと……お祓いしてもらってこいよ……」
オレ「うん……なんかゴメンね」
親父「孫の顔が見たい……」
オレ「やめて('A`)」
くたくたに疲れたオレは、そのまま二階にあがると、あっと言う間に眠りについた。
その日の夢は、怒男だった。
その怒男が門の前に立ち、S子を見ていた。
ただその表情は怒っていると言うより、憐れんでいるかのような顔だった。
怒男が、門の近くで体育座りして寝ているS子を見ている。
少しふわふわしていて、宙に浮いていた。
オレは呑気にも「へー、こうやって寝てるんだー」と思っていた。
怒男「……ゴホン」
いつの時代も共通なのだろうか、人を呼ぶ時咳払いをするようだ。
怒男「反省したか?」
S子は凄く驚いて、本当に怖がっている表情を浮かべていた。
そりゃそうだろう、怒男の見た目は日本人にしてはかなり背が大きい着物を着た大男だ。
顔は渋くないのだが、かなり目付きが悪く、怖い。
怒男「……●●(オレ)がお前のことを気に入っているようだ」
S子「え、あ、はい……ありがとうございます」
なんで感謝しているの、なんかそのキョドリかた可愛い('A`*)
怒男「悪気があって、偽りを持って、接触しているのか?」
S子「そ、そんなことは……」
怒男「……はっはっは、そうだな。失敬な事を尋ねた」
S子「い、いえいえ……」
怒男「こっちへ来なさい。中へ入れてあげよう」
そう怒男が言った時、オレの方を見てニヤッと笑ってる気がした。
不安ではないのだけど、なんか……。
NTRを思い出して、心が苦しかった。もちろんその心配はアホだったと気が付くけど。
そっか実話なのかー…羨ましいww
いやイチには大変だったと思うけど、こうして話せるわけだし羨ましいよwwww
あと、どこかイチと別のやつが出版とかしても平気かもしれん。
人としてのモラルを疑うがな。
完走楽しみに更新待ってるよ
まて、お前……え、今どこに居る?
あ、じゃねーよwwwww
は?wはぁ?wwwwww
リビング来い^q^
今行くわ
ID同じ
家に友人お泊りなう
リビングに来て爆笑。
嘘言ってないけど、なんかスゲー恥ずかしい。
今から、事情説明になるのでかなり長くなりそう。
ハァ……身内に見られてたかorz
結局ガチ話なのは、本当なのか、答えろ>>1
あと、友人さんは何でこのスレ見つけたんだ。
盛り上げる為の自演か?
話しは実話。いまも友人に話したけど、実話。
去年の7月後半からの出来事。
>>268>>270でなんか、変な質問してくるやつだなーって思ってんだよ……
あんまり説明すると尚更自演乙臭いから、もう単純に言う。
友人はオレなんじゃねーっと疑ってたらしい。(スレを見て)
今年の初めに家族ぐるみで飲み会した時に、聞いたそうだ。俺は知らん。
昨日の夜中に突然訪れ(>>263頃)、確認しようとしたんだと。
で、俺が汗臭いから風呂入っている間に>>268>>270書き込み。
友人「書籍化しようぜwwwwww自費出版wwww自費www」←現在
なんかもうさぁ……('A`;)友人には帰っていただいた。
さっさと、話し切ってスレ落とすよ。
創作でもガチ話でも、好きに受け止めて聞いてくれ。
信じて貰えるような話だと思ってないし(´;ω;`)(不貞腐
「イチ死ぬんじゃね。違う奴が自称し出したら」って伏線だったのかよ。
スレ自体が壊れるような書き方になったら、気持ち落ち着くまで書き込むのは控えるわ。
>>292続き
翌朝、俺は朝遅くまで寝ていた。
自分で思っていた以上に疲れていたらしい。
あとで従兄や伯父に言われるのだが、普通の人間なら昏睡状態になってもおかしくないんじゃないか、との事。
それだけS子の霊力は強く、同時に影響を及ぼせるらしい。
オレの中二設定力は一体、どこまで上り詰めるのだろうか。
??「……オレさん♪」
オレ(む、なんかやけに明るく、可愛い声がするぞ……。)
寝起きでボケてる視界。
ただ、俺のベットの横に間違いなく誰かいた。
オレの名前を呼んでいる。
オレ「……え」
一気に目が覚めた、
S子「おはようございます……かな?w」
そう言いながら、笑うS子が俺の部屋に居たのだ。
俺の部屋の、俺のベットの、俺の足元の方に。
腰を下し、顔をこっちへ向けて、ニコッと笑っている(´∀`*)ウッヒョー
S子「おはようございます……ですよね?(´・ω・`)」
オレ「はははは、はい!おはようございます!!(´∀`*)」
S子「(´^ω^`)おはようございます!」
オレ「でででも、どうして家の中に、え、何でいるの!?」
そして、ここで俺は怒男の夢を思い出す。
オレ(……まさか、怒男)
('A`)な顔してた癖に……オレの為に……!!
早朝からかなりのテンション上昇を人生で初めて経験した。
恐らく怒男のことだろう。
S子「最初、凄く怖かったんですけど……オレさんの話が出て来て……」
あとは夢で見た話だった。
夢の続きにもなるのだが。
怒男は、S子の方へ手を伸ばしたのだと言う。
するとS子が家に近付くほど感じていた風や押される感覚が、フッと消えたらしい。
そのまま怒男に引かれるまま、門を通り抜け、二階へ案内されたそうだ。
怒男「オレの傍に居てあげてほしい。その方が喜ぶ」
と最後、言っていたそうだ。
S子「あの人は何なんですか?」
オレ「うーん……、良くわからないけど守護霊らしいよ」
S子「へー、守護霊なんだ……」
オレ「らしいね……あんまりよく知らないけど」
S子は「大切にされているんですね」と明るく言って来た。
オレにとっては、S子に大切にされている方が幸せだよ(´∀`*)
……と言っても、殆どオレの家、親父の家系についてだった。
オレはこの時まで、親父の家系について知らされていなかったし、あまり説明できなかったけど、
聞いた話と、従兄がどういう人だーとか、話した。
あと、俺の中二設定の話もした。
群馬県で地縛霊を引っ張ってきたと言う話だ。
S子「私も、その地縛霊って言うやつなのかな?」
オレ「いや、違うと思うよ。本来、地縛霊って土地に縛られてる幽霊のことを言うんだし」
S子「なら大丈夫かも、結構移動してますしっ!」
何故か安心した顔で嬉しそうにS子は言った。
S子「でも、やっぱりオレさんは私が見えるみたいに、特別チカラが強いんですかね」
オレ「そうだねー……そうなるね」
S子「……よかった」
オレ「え、なんで?」
S子「じゃなきゃ、オレさんに見つけて貰えなかったじゃないですか!」
頭の中で3回ほどエコーで響く。
オレ「そ 、 そ う だ ね !! (゚∀゚*)」
もう、なんていうか。
もう……語れないほど、もの凄く幸せだった。嬉しかった。
ここまで喜んで罰が当たるんじゃないかってほど、その言葉が嬉しかった。
ドアを開けたと思ったら、一目散に階段を駆け下りて行く従兄。
従兄「な、ななな、なんでソイツが家に居るんだよ!?」
かなりきょどってた。
言い方が結構面白かった。
オレ「なんか、俺の守護霊があげたみたい」
従兄「は、はあ!?」
従兄は半分切れ気味に、うちわを持って構えてた。
S子は寂しそうな顔をしながら、俺に聞いてきた。
そ、そんな訳在るか、寧ろずっと此処に居てもいいだぜ!!(`・ω・´*)
……とは言えず。
オレ「俺の守護霊が”あげた”んだから、大丈夫だよ!」
と、守護霊で済ませた。
下で、祖母と親父がなんだなんだと集まっていた。
祖母の方は、何かを感じ取ったらしく「居るね」と呟いてた。
従兄は何回も「まて、俺に分かる様に説明しろ!!(# ゚Д゚)」って半ギレしてた。
S子はふわーっと、2回から飛んで降りてきた。
何て言うか、凄く体のラインが)ってなってて。それでふわーってコッチにやって来て。
それが何とも見ぼれちゃうほど綺麗なの。
魅力的と言うか、なんというか、凄く幻想的なの。
なんだろう、この幻想郷。俺のユートピアはここにあったんだ。
オレ「(# ゚Д゚)親方、空から女の子が!!!!!」ってリアルで使う所あったんだなぁ。
従兄から「油断はできない」とか、親父が「なんでまた……」とか。
祖父は「カワイイ子、見たかったな(`・ω・´)」と、祖母は「コッチ見なさい(`・ω・´)」と。
それを見てS子は「楽しい家族ですねーっ(´∀`)」と、笑ってた。
従兄は、ご飯を食べた後、お風呂へ向かった。
恐らく夜ひとりで風呂に入れなかったのだと思う。
S子「怖い思いさせちゃってすみません……」って小声で謝ってたw
その後、流石に疲労感が酷く何処かに行く気にもならなかった。
親父も「行かないでほしい」と言っていたのもあり、結局自室でS子と話すしかなかった。
S子は、俺の部屋に来ると、ベットに座った。
因みに階段で二階に上がる時は一歩ずつ階段を上っていた。
どういう仕組みだったんだろう。
S子「そう言えば……オレさん、えっと……その……あの。」
急にS子が何かモジモジと言うか、言いづらいと言うか、そんな様子で何かを伝えようとしてきた。
オレ「どうしたの?」
オレは内心、また昨日の様になるのかなーって小さく心配しながらも、S子を見ながら言った。
S子「そ、その……!昨日図書館で大声あげましたよね!!(*`・ω・´*)」
オレ「は、はい!!!( ゚д゚ )」
S子「ああ言うのは、誰がどんな人であれ、恥ずかしいのでやめてください(*>Д<*)」
・・・・・・・・・・・・・・・なんか、言い方と表情に凄い萌えた(´∀`*)
オレ「は、はい……(´∀`*)ニヘラ…」
S子「――ッ!真面目に聞いてくださいってば!」
ちょっとラノベが詰まった本棚が揺れる。
オレ「そ、その……ごめんね、でもS子に会いたくて……」
S子「えっ……(゚д゚*)」
なんか照れ臭そう……。
オレ「てか、聞こえてたんだ。居たんだね(´∀`:)」
S子「そ、それは……い、居ましたよ!悪いですか!(#・∀・)」
オレ「なんで出て来てくれなかったの?」
S子「あの時は、会いたくなかったから……それと、は、恥ずかしかった……(´・ω・`:)」
あの叫び声をあげたのが、かなり恥ずかしかったらしい。
S子にとっては、例え周りが見えなくても、凄く恥ずかしかったそうだ。
突然立ち上がり、俺へ攻め寄るS子。
ビビるオレ、カタカタしてる本棚。
S子「あ、あの……あの部屋で話した説明なんですか!!!(>Д<*)」
オレ「……へ?」
S子「そ、その……言い方が…………」
オレ「は、はい?」
S子「でで、デートしていたみたいな……言い方してましたよね……(´・ω・`*)」
S子はプルプルとしていた、顔が赤くなってた。
いや、赤くなってたように思えたのかな。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・萌えた(´∀`*)
俺も照れ臭くなり、顔があかくなり、呼吸する音が無駄に大きくなり、
スゲー胸がバクバクしだして、今にも頭を殴って記憶を消したいぐらいになって、
あああ、あの安岡とベッキー似の係員さんに聞かれたのかーとか思うと
ってかってか。それ以上に。
S子に聞かれていたのかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
もう、顔から火が出るどころか、顔から出た火で家が燃えるレベルだった。
本棚より恥ずかしさで震えながらオレは言った。
S子「そ、それでも……!あのいい方、で、で……デートですよ」
やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
最後、”小声”になるのやめろおおおおおおおおおおおお
DT拗らせて死ぬ、死ぬ死んじゃう、
ふぁあああああああああああん、うわあああああああああん。
ルイズのコピペ並みの状況になっていた。
かなりキモイ変態モードにオレは突入していた。
DTが拗らせすぎて一周してた。
S子「そうですよ!彼氏彼女みたいな関係になって言うような話ですよ!」
オレ「は、ははははは……(´∀`:)」
S子「例え、オレさんがDTだとしても、勝手に一人で思っちゃだめですよ(>Д<#)」
オレ「す、すみません……(´∀`:)」
S子「……私は良かったですけどね」
……ん?
オレ「え^q^?」
S子「だ、だから……」
S子「 私 は 言 わ れ て も 良 か っ た で す け ど…… って……」プルプル
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
( ゚д゚ )
しょうもない思いでとか言ってごめん。
全然しょうもなくない。しょうもないどころか、大切すぎて、幸せすぎる。
ごめん。
…………( ゚д゚ )ね?
S子「……私はデートって言われてもいいってことですよ(´∀`*)」
オレ「・・・・・・・・( ゚д゚ )」
S子「どうしたんですか?w」
オレ「オレオッサンだよ、四捨五入したら30代になるよ?」
S子「へーwそうなんだw」
オレ「それにオレ、デブだよ、きもいよ、オタクだよ?」
S子「よ、よくわからないけど、それが?」
オレ「DTだよ?ビビリだよ、思ってる以上に変態だよ?」
S子「……足ばっかみてますもんね(・∀・)ニヤニヤ」
く、ばれてたか。
S子「……それでも私はオレさんのこと、『 ” 好 き ” 』ですから」
オレ「( ゚д゚ )…………ふへぇ!?」
うん、マジで変な驚いた声出たんです。
もう気分も空気も台無しだし、イスから落ちるし、起き上がろうとして本棚つかまったら、
本棚崩れるし、もうなにやってるんだ俺、マジ何してるんだよ、オレ。
もう、なんとも酷いありさまでした。もう、マジm9(^Д^)プギャー
ちょっと落ち着きます。なんか全然、この後のことかけない。
文字うてない。やばい。
ちなみにS子は凄くかわいかった。
俺に気持ちを伝えてきた瞬間、凄くかわいかった。
いやいや、なんていうか。
いつもより数倍可愛くなってたし、
なんか勇気出してたんだなーってすごく大人な、やりきった笑顔してたの(´∀`*)
凄く萌え……いや、可愛かったです。凄かったです。
やっぱS子強いよ。凄い子だよ。最高の女性だった。
壁殴り代行はよ
帰ってきたら続き書く。
>>332
代行は……こない(・∀・)ニヤッ
>>333
穿けwww俺も脱いだけど……(別の意味で)
……ま!いかせられる気がしないけどッ!
>>335-339
お前ら……お前ら……。
S子「……それでオレさんはどう思ってるんですか?」
オレ「え、え。そりゃ……えっと……」
S子「なんなんですか(#・∀・)」
オレ「……そ、そりゃ、好きです。初めての経験なので分からないけど、好きです」
S子「初めてなの!?Σ(´∀`)」
オレ「……はい、この歳まで初恋もありませんでした」
……お前ら、俺のDTパワーを見誤るなよ。
てかS子にツッコミ入れられると思わなかったよ……ww
変換はちゃんと使っておくれ
今の文体もいいけど、俺としては新宿鮫みたいなハードボイルドな文体がいいかも。
ごめん。誤字脱字多いよな……
多分勢いで書いているのが悪いんだろうな。落ち着くよ
>>343
素人は、プロには顔向けできない。
俺が読んでいるのも精々ラノベだけだし。新聞もあまり読まないしなぁ。
別に煽る訳じゃないけど、見本って書ける?
書けるなら、どういう風になるのか見てみたい
S子も流石に「え……そうなの……」と申し訳なさそうになっていた。
いやいや構わねーよ、チクショウ。・゚・(ノД`)・゚・。
ともあれ、DTをこじらせているのもあれだ……。
何かいい言い回りはないものか……。
オレ「はは、でもなんだろうねー」
オレ「S子に、好きって言われると凄い嬉しいよ」
だめだ、ストレートに言うしかできない。
S子「……。」
駄目だったか(/ω\)
S子「あははははははww私はオレさんのそう言うところ、大好きだよ!!」
オレ「う、うん……!ありがとう!俺も……S子の事が好きだよ!!」
なんかこうして文章に起こすと、凄く変だなww
でもオレはこれで十分幸せだったし、やけにテンション高かった。
S子はベットに座りながら、ニコニコとオレの方を見ていた。
俺も無言でニコニコ……いや、俺の場合はニヤニヤか。そんな半分変態モードになっていた。
S子「……オレさん、ありがとね」
オレ「は、はははは……ww」
何も言えず、有頂天にくるって、何故かイスでグルグル回ってた。
S子に「また落ちるよーw」って言われたけど、回っていた。
ありのままの1が好きやで
転んでもいいさ
君は君が素敵さ
けど、小説の書き方だし、こういう風にかくのも間違ってないそうだ。
>>345 >>347
お前ら……センスあるな……(絶望
その時S子が「すみませーん」って声出して謝ったんだ。
祖父「え!?」祖母「女!?」
従兄・親父「「き、聞こえた……!!」」
どうやら、S子の綺麗な声が聞えたらしい。すごく騒がしかった。
オレは喉が渇き、下に降りた時だ。
祖父か親父のどっちかが「本当にかわいらしい声だなー」と言っていたのが印象的だ。
流石に親父や祖父もニヤニヤなのか、モニモニなのか、絶妙な表情でオレを見ていた。
それ以上に、俺はニヤニヤ、ニコニコしていた(´∀`*)
いや、凄く幸せで、今まで以上にS子も良く笑っていたりして、天国だったけど。
オレ「そう言えば、居ない間、どこでなにしてたの?」
S子「ずーっと、人気が無いビルとか公園で色々抑えられるのか頑張ってた」
そう言えば昨日言ってたな。
S子「あと、オレさんを見かけたら逃げてた……」
オレ「ぇぇ……」
そこで思い出した、なんで姿が消えて行ったのか。
それで尋ねたのだが。
S子「え、そんなの知らないよ?」
半分面白そうに笑いながらS子は言った。
笑っていたから、実は何か隠しているのかも――――なんて考えたけど、本当に知らなさそうだった。
S子「ただ、もうオレさんに会いたくない、見つかりたくないって思ったかな」
S子の言う推測では。
オレに会いたくないと強く願ったから、姿が見えなくなったんじゃないかと言うこと。
オレ「そっか……不思議だね。でもすごく不安になるから、何か言ってほしかったなぁ……」
とか、オレは言っていた。
、今だからオレの推測を混ぜると。
S子の場合は主に他に影響を及ぼす感じのチカラが強い子だった。
つまりオレの視界に怪奇現象を起こしたんじゃないか、と思っている。
それぐらい、俺に会いたくなかった……と言うより、会わせる顔が無かったんだろうね。
オレの頭の中に、何故S子が商店街を歩いているビジョンが浮かんだのか。
S子「私は知らないですよ?」
そうS子は言いながらも、何か心当たり有る様な顔をし、少し考えていた。
S子「そう言えば……、やけにオレさんの声が聞えたかもしれません」
オレ「どういうこと?」
S子「なんか、歩いているとき、”S子どこかなー”って、ほら今の名前で考えていませんでした?」
オレ「あ……っ」
心当たり有り過ぎてやばかった。
S子「オレさんは……w」
鼻で微かに笑いながら、S子はニコッとした。
うーん……ネタバレになっちゃうけど、そう言う所かな。
この後、北海道に行ったら色々判明するし、この時のオレの状態も判明するから。
そこで納得してもらうしかない。
ちなみに、俺は愛のチカラだと思ってる!!!!!!!!!!!!!!!!!!
……嘘です(゚∀゚*)いや、半分そうだと思ってるよww
ドアを開け従兄が俺を呼ぶ。
従兄はS子の方を見ていたが、敵対心と言うより、観察するように見ていた。
オレ「ちょっと言ってくるね……」
S子「はーい」
そう言うとベットの上に座るS子が手を振った。
内心ちょっと押し倒したい衝動に駆られた。同人の見すぎだ。
従兄「……オレ君は、覚悟できたのかな?」
それはS子のお祓い……と言うより、成仏についての話だった。
従兄の方から、親父の実家に話をつけてくれたそうだ。
霊視できる伯父は、オレの家が、とてつもない大きなオーラ(霧?)に包まれてるとか、騒いでいるらしい。
なお、この小父、銀行マンである。
信用が商売のような人である。
そんな人が大真面目にそう言っているのを想像して少し笑いかけた。
おーっと、まさかの従兄が「ちゃん付け」したぞ……などと、思ったが言わずに真剣な顔で聞いた。
従兄「正直、家でも困ってるそうだ。
今回の相手はデカすぎるって。地縛霊の時の比じゃないらしい。
おばあちゃん曰くね」
オレ「……S子はやっぱり、そう言う子なのですかね」
あの異常現象……本当にS子は何者なんだろう。
従兄「オレは専門じゃないか分からないけど、凄い方だと本当に思うよ」
オレ「ふむ……じゃあ、成仏は?」
従兄「本人に”成仏したい”って少しでもあるなら大丈夫だって!」
オレ「そ、そうなの……?」
従兄「未練があれば、残ることもあるけど、それもゆっくり一つづつ上げるんだよ」
俺にはよくわからないが、そうらしい。
北海道に到着したら、電車に乗り、それで実家に行くらしい。
……ただ、それで行き成りお祓いじゃあんまりだから、到着してから3日後に始めるそうだ。
それまでの間、色々な所を観光しようとなった。
――実は、従兄と親父の気遣いだと、俺は気が付かず。
S子は寂しいとも、元気とも、どちらともとれない真剣な顔で「うんうん」と頷いてくれた。
S子「そっか……明後日なんだね、北海道いくの」
オレ「そうだね……」
S子「短いね……」
オレ「……そう言うこと言わないでよ」
顔は笑っていたが、多分半泣きしてたと思う。
S子は俺の方を見て、ニコニコしていた。
オレは強い子だなーなんて、呑気に思っていたけど。
S子「……大体一週間かー、遠いのか、短いのかーわかんないよ」
S子は怖かったと思う。
初めての経験だし、どうなるか分かった物じゃないからね。
それにやっぱり悲しさが伝わってきた。
初めに動機かな……って感じの脈がしたんだよね。
そしたら、なんか、S子の方を見ていると凄く悲しくなってきたんだ。
S子「このお話は、その時になったらまたしよっ?」
オレ「そ、そうだね(´∀`;)」
そうS子に言われなければ、泣いていたかもしれない。
てか、思い出すと本当にオレ駄目だめだな……ww
オレは、話しをしているなかで、パソコンを起動させた。
S子「……デスクトップ以外に普通なんだね?」
オレは少し傷ついたぞーーーーーー( ;∀;)
S子「いや、オタクって言ってたから、可愛い女の子の絵とかなーって……」
オレ「一時期そうしていたんだけど、親にね……」
S子「あっ……ごめん」
なお実話である。
出張から帰ってきた母親が、何故かオレの部屋を掃除し、何故か本棚の裏の同人誌を見つけ、
何故かオレのデスクトップを起動し、何故かオレの隠しフォルダの属性を解除し、
何故か、メモ帳で「……いつまでも子供じゃなくてよかったです」と書かれていた。
この恐怖、もしかすればS子以上かもしれない。
母親こえーww
オレはS子に「ごめん、友人からだ!」と言いヘッドホンマイクを取る。
S子は何故か「おおー、かっこいい……」と言いながら目を輝かせていた。
電話相手は、社長・ニト・専門……そして、髑髏さんだった。
社長「どうしたんだい、最近急にログインしなくなったけど?('A`;)」
ニト「そうだぞ、スカイプだって無視しやがって……ったく(# ゚Д゚)」
専門「オレさんおひさー(´∀`v)」
オレ「ははは……、色々ありまして」
と言うが、全員がいっぺんに色々ゴチャゴチャ、なんか凄く心配していたようで、
意外にニトがデレてたり、社長が「無事でよかった」とか、専門が「で、どうなったのー」とか。
とにかく、カオスな通話だった。
しかし、そんなカオス通話も10秒ぐらいしてから。
骨顔「オレさん!!!!!今どこに居るんですか!!!!?」
――と、骨顔さんの大きな声が響いてきた。
オレ「えっと……」
骨顔「実はですね、ずーっとオレさんが夢に出て来て、そのオレさんに黒いモヤがまとわりついているのを見ているんです!!!!」
オレ「音割れェ……」
骨顔「それに、そう言う夢をみるようになってから、オレさんログインしなくなるし!!!」
オレ「その……」
骨顔「オレが変なことを言っちゃったから、気にしているのかなとか、思ったりもしたんですけど!!!」
骨顔「とりあえず、今オレさんは危ないと思うんです!!神社とかに逃げてください!!!」
オレ「うん、分ってる大丈夫だよー(´∀`;)」
骨顔「行き成り変なことを言っているのは承知な……の、です……え?」
ここまで喋る骨顔さんは初めてだった。
チャットだと物静かで、同時にオフ会でも周りの空気を保とうと努める人で。
もっぱら自分から話をしに来る人ではなかったからである。
自称霊能力者()とか、内心馬鹿にしていたが、俺は骨顔さんを信じれた。
正直、カーテンが勝手に開いた気がしたけど、それは気にしなかった。
社長「そ、それで……どうなったんだ?('A`;)」
ニト「うん、言え、はやく( ゚д゚ #)
専門「気になります!(ここ二日でハマッたらしい)」
骨顔「……話して、くれ……ますよね」
やけに骨顔さん神妙な言い方だった。
オレ「すこしまって。」
そう言うと、スカイプのボイスをオフにし、S子へ説明する。
S子「えw信じてる人がいたのですか?」
オレ「遊び半分だけど、ネットはそう言う所だよ」
S子「うーん……、オレさんが話したいなら話していいと思いますよ?」
オレ「そっか、ありがとー(´∀`*)」
S子「た、ただ、さっきの好きは内緒で(>Д<;)」
オレ「もちろん( ゚д゚ )←真顔」
そんな話をしたら、専門やニトの弄りが計り知れないじゃないか……。
もちろん、バレて、今となっては専門とニトに弄られてるけど……それは、かなり先のお話になる。
え?が引っ掛かるんだ
純粋に俺が危険な状況になってると、理解しているのを知ってて驚いたみたい。
ちなみに少し脚色した。
本来は。
骨顔「とりあえず、今オレさんは危ないと思うんです!!神社とかに逃げてください!!!」
オレ「う、うん……」
骨顔「行き成り変なことを言っているのは承知の上なのですが!!!」
オレ「ちょっと聞いて……」
骨顔「ほんとうに危ないんですよ!!!」
オレ「うん、分ってるから大丈夫だよ(かなり大きな声)」
骨顔「・・・え?」
ちょい、離席します。すぐに戻ってくると思います。
本当ならS子を見つけた、で終わりにしたかったけど、
骨顔「……それだけじゃ、ないですよね……?( ○w○)」
と、骨顔さんが妙に鋭かった。かなりの自身があるような。
にしても、なんだろう……だんだん刑事ドラマの取り調べ中な感じになってきたぞ。
いや、本人はかなり真面目らしいですがね。
専門「私、気になります><」
ニト「チッうせーな、死ね(# ゚Д゚)」
こんな感じで外野は騒いでた。
オレ「そんなことは……」
社長「ふむ……もしかしてだけど……、近くにS子がいるんじゃないのかな?」
社長、社長モード突入。
骨顔「たぶん、居ますよね……。憑りつかれました?」
オレ「……いやぁ」
社長「私たちに話してくれるよね。場合によるなら、休日だし駆けつけようか?」
しゃちょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお。
行動力ありすぎぃいいいいいいいいいいいいいいいいいい。
流石マスタァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!
数百万人居ると言うプレイヤーの中から、極限られた者しかなれないと言う、その称号。
『”カリスマスター”』の称号を持つだけあって、凄まじいぞ……。
まあ、見方かけると「大きなお世話」なんだけど、社長は真面目だったんだと思う。
ちなみに、社長とは別ゲーからの付き合いもあり、チーム内ではダントツで一番付き合いが長い人です。
見方変えると、でした。失礼しました。
オレ「今、S子が俺の傍に居ます……」
コナンの自供するときのBGMが、頭の中で流れ出す。
骨顔「え?じゃあ憑りつかれたの∑(○w○;)」
オレ「そうじゃなくて……オレとS子で和解しました」
社長「ふむ……私みたいな感じかな……('A`?)」
専門「おおおおwwwwwwwktkrwwwwww」
ニト「専門。黙れ、落ち着け、くたばれ」
専門「は、はーい……^^;」
ニト「そのままマイクオフにしろ、分かったな?」
社長「うん、専門君は少し静かにしてもらうと助かる」
専門「は、はーい……」専門マイクoff
オレ「ま、まあ、とにかく、なので大丈夫です……!」
骨顔「いや、絶対よくないですよ……直にお祓いを(○w○;)」
オレ「うん、S子は自分から『成仏したい』って決めました」
専門「マジですか!?!!?!wwwwwwww」専門マイクon
オレ「お 前 、 さ っ き か ら ウ ル セ ー よ 。」専門マイクoff
頼むからゲーム名教えてくれぇww
専 門 会 議 チ ャ ッ ト 追 放 。
オレ「……何を言えばいいでしたっけ?」
そんな感じの空気が流れる会議チャット。
骨顔「……うーん、なにか害とかはでていないんですか?(○w○;)」
オレ「え……無くはないけど……」
骨顔「近くに居るの危険じゃないの……?(○w○#)」なんか熱くなってきた。
オレ「それはないよ!(断言)」
骨顔「 本 当 で す か !? 絶 対 に 大 丈 夫 な の で す か !?」
社長「まあまあ、骨顔さん。落ち着いてください」
骨顔「は、はい……すみません……」
社長「代弁させて頂くけど、骨顔さんは凄くオレ君を心配していてね……
オレ君も、骨顔さんのこと悪くは思っていないだろ?」
オレ「そ、そりゃもちろん……」
社長「そうだよね。
いやーwでも昨日は面白かったぞーw
骨顔さん『オレさん死んでないよね?』とか真顔ならぬ、真声でいうんだからさwwww
ワッハッハッハwww」
ニト「お、おお、俺が変なこと言ったから……(泣き声)」
骨顔「わーーーーー、わーーーーー、わあああああああああああ(○w○!)」
それはホモ的意味ではなく、昔からもっている霊感ゆえだそうだ。
骨顔さんが、オフ会でした怖い話もそうだった。
友人たちが心霊スポットに行くのを止めていたけど、嫌々ついて行き、
そこで怒る怪奇現象から救う、とか言うありきたりな話だった。
ただ、それも本当だったのだろう。
ちなみに骨顔さんも、かなりの守護霊をもっているらしい……が、心霊事じゃないと働かないらしい。
ちなみに骨顔さんの凄さは、この会議チャットでも判明する。
オレ「え?」
オレは、不意にS子を見る。
S子は崩れてとりあえず、重ねまとめた本を見ている。
なにか、鼻歌を歌っていた。
オレ「ちなみにどんな感じの声?」
骨顔「うーん……言葉は聞き取れないけど、歌かな?」
こ い つ 、 ガ チ だ 。
社長の提案でブーストかけたが、特に聞えなかった。
骨顔さんは、大分聞こえる様になって「カワイイ声の子でしょ?」と言っていた。
骨顔「まあ……、問題ないみたいでよかったです」
社長「骨顔さんは心配し過ぎだよww」
どっちも、どっち、レベルで心配し過ぎだとオレは思ったが、言わなかった。
ニト「はー、でもなんか、よかったよ」
オレ「え?」
ニト「やっぱり、ゲームや漫画やテレビでも言われているけどさ。
成仏できないで、唯何もできないまま過ごすのって嫌じゃん。
そりゃマンガ本読めたり、ネトゲできるなら、俺はいいかなーって思うけどよ、
そう考えれば、S子が『成仏したい』って選んだのは正しいと思うし、応援しなきゃだなー」
オレ・社長・骨顔「「「(・∀・)・('A`)・(○w○)」」」
ニト「え、なんだよ……」
オレ「ニトって、そう考えることできるんだーって……(・∀・)相談乗ってくれてたけど」
社長「いやー、今の言葉、少し見直したよ('A`)」
骨顔「日頃暴言多いから、自己中心的な人だと思いましたけど、優しい人なんですね(○w○;)」
ニト「なんでオレ、フルボッコにされてるんだwww死ねよwwwww」
専門のコンタクトが、ピコピコしていたが、俺は見なかった。
ただ、俺はあんまりS子をほっとけず、その会議から申し訳なかったが抜けた。
話しが変わるけど、後日、社長・ニト・骨顔の三人が専門を懲らしめた。
その時の様子を見た、チムメン曰く『骨顔さんが怖かった』との事。
ちなみに、釣りじゃないけど、AAで表すとしたらこんな感じになると思う。
オレはその為に、骨顔さんに(○w○)な顔文字を付けた。
/|
L| ノノノノノ
|(○○ ) ←骨顔さん。
V||||\> 『骨顔さんは、かなり怖かったそうだ(笑)』
/\
T <ニm< ̄>
○<二≡3 ←専門
>>384
たぶん、と言うより確実に終わらない。
明日中に終わるかな……、たぶんこの先特に書くことがないから、飛び飛びになるけど、
明日中に終わればいい方かもしれない。
なるべく自分の中で話したい事をまとめているんだけど、書いている途中に思い出すと暴走する。
S子かわいい……可愛すぎるよ……(´∀`*)
S子「……面白いひとたちだったね」
オレ「え、聞こえてたの(・∀・)?」
S子「少し音漏れてたよ(´∀`)」
通話を得てS子との最初の会話だった。
……いや、違和感に気が付いた。なんか、笑顔なんだけど、すごーーーーーーく。すごーーーーーく。
ほら、教室で黒板消しをドアに挟んで、先生を待つ学生のような顔って言うのかな?
なんか、すごーーーーく、そんなニヤニヤした顔してるの。
オレ「……ど、どどうしたの?」
オレは苦笑いしながら聞いた。
S子「エッチな本が……ねぇー……」
す ご い 、 リ ア ル ジ ト 目 な S 子 。
いや、なんかその表情と苦笑いな感じ、凄くかわいいのだけど。
その目線の先には、先ほど崩した本棚があった。
そして、その崩れた本には、もちろん
オレの戦利品が混ざり、事もあろうに、大体表向きだった。
なぜ、よりによって、ああいう本を一番上に置いていたのか。
なぜ、S子はその本を見ながら「へへ~」と(・∀・)ニヤニヤしているのか。
…………。
何より、何故S子は『胸が露わになった少女の表紙の本』を指さしているのか。
ああ、そうだとも。
うん、その少女……
学生服(破れてる)に、肩まで伸びた髪の毛に、穴空き黒ストッキング。
オレ「……顔は違うよ(´∀`:)」
S子「エッチ……」
オレ「……大丈夫区別ついてるよ(´∀`:)」
S子「でも似てるよね……」
オレ「……はい。」
S子「……こういうの好きなの?」
なんて答えればよかったのか、俺は未だに、その真理にたどり着けていない。
昔:オレ「なんで捨てるんだよwwwくれよwwwww」
今:オレ「そうだな、捨てなきゃ駄目……だよな……(哀愁」
S子「……まあ、オレさんも男の子ってことですね」
オレ「は、はい……」
S子「この本はいいけど、他の本は……つ、ツル?」
ごめんなさい、そうです、私は変態でーーーーーーーすっ!!!!
え?知ってた!?いやー、こまったなー……(´∀`;)
オレ「ご、ごめんなさい……」
S子「もぉ……私は許すよ、けど、他の子は引いちゃうよ?」
優しくオレをさとすS子。
ただ、その言葉、既に2度目だ。(by姉貴
S子「……にしても、本当に足が好きなの?」
オレはハッとした。
たしかに、足が綺麗な感じ系が多いかもしれない。
いや、滅茶苦茶な顔の奴は流石に無理だが、足が綺麗なら逝ける。
オレ「……そ、そう言うわけじゃ」
S子「さっきも聞いたけど、結構足ばっかみていたよねーw( ^ω^ )ニコニコ」
オレ「は、はい……」
S子「足みたいですか?」
見たいです、とは言えず、なんか俯いた。
このスカートの中、どうなってるのかなーって。」
オレ「え?」
S子「自分で上げることもできるんだけど、なんか……嫌じゃないですか……」
オレ「ああ……」
なるほどひとりでやる時に、自分のパンツ見て萎えちゃうのと同じか。
S子「……見たいですか?」
二度目の質問……。オレの理性は臨界点突破のフル稼働だった。
もう十分に夜だ……時間が経つのは本当にはやいなぁ……
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
オレ「うん、やっぱやめよう、話替えよう」
S子「え、あ……そうだよね……なんか変なこと言ってごめんね」
DT、本能に勝てずorz
くっそ、書いちゃった以上、しかたがないのだけど。
……期待していた方々、ご安心ください。大丈夫です。
S子「えー、それじゃ読もうとするとメンドウじゃないですか?」
言う発言がかなり印象的だった。
オレ「大丈夫、これは男の見栄なんだ……策略なんだ……(大汗」
ちなみに今日来た友人にラノベを貸したつもりが、官能小説だったことが多々ある。
見栄も糞も、策略も、あったもんじゃない。
そんな謎な公開処刑されながら、オレはS子の見守るもと、せっせと本棚を片付けた。
ちなみにS子は同人誌を見るたびに、こうツッコミを入れて来た。
S子「えーっと、この本なんて言うだっけ……」
わーお、それは社長が好きそうな本じゃないですか、てか社長オススメの本じゃないですか^q^
思い出さないで良いよ、かたずけるよー^w^
S子「……こういうの見てて楽しい?」
わーお、それは獣○な同人誌じゃないですかー、ぶっちゃけそれは友人に頼まれて秋葉でかって、俺がハマった物です。
友人に会わなければこうはならなかったです^w^
S子「やっぱり学生もの多いですねw」
好きと言えば、好きですから……。てか、やめて、そんなに見ないで。
この服カワイイーとか言わないで、しかもその本触手者だから。召喚獣に襲われる系だから。
S子「スクール水着にニーソってなにがいいのですか?」
オレ「えっ?」
S子「男で言うなら」
S子「 ふ ん ど し に 学 ラ ン っ て 感 じ じ ゃ な い で す か ?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
S子はやっぱり凄い子だ。
どうしてそう、変なこと覚えてるの。てか、発想できたの。
なに、男の惹かれるポイントふんどしなの?
そのふんどしに、さらにそそられちゃうポイント加えるなら学ランなの?
そんな感じで、昨日より疲れながら、オレは本棚を片付け切った。
ちなみにS子は「変なこと言ってごめん」と言ってたから……
普通の子だよ。良い子だよ、カワイイ子だよ。
多分オレに毒されたんだと思うよ。そうだと思うよ。
ちょっと変な本見て暴走しちゃった幼稚園児的な感じだったんだろうと、思う。
楽しみにしてるよ
す、すごく
お。、面白いです
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