パニックになって、蚤の駆除方法やら体験者のブログやら 片っ端から調べた。
うちの作業場は夜間無人になるんで野良猫のねぐらになっている。
いっとき毛並の悪いボロボロの野良が居ついてたけど一週間ほどで
いなくなった。
猫のことを忘れたころ(8月の終わり)に作業中足首あたりが痒い。
ボリボリやっていたけど、アリか蚊だろうと気楽に考えていた。
家に帰って見てみたら赤い斑点がポツポツ。だけど放置していた。
漸く心配になって、虫刺され跡で画像検索してみたら俺らの症状ビンゴ発見。
蚤でした。
ふたりともパニックになって、蚤の駆除方法やら体験者のブログやら
片っ端から調べた。蚤の駆除に失敗して常駐されてしまった人の
体験談を読んだらその悲惨さに頭が真っ白というか茫然としてしまった。
次の日から仕事棚上げで蚤駆除開始。まずやったのは蚤の所在の確定のため
白いズボン履いて其処らじゅうを歩いた。膝から下に黒っぽい蚤がわらわら
貼りついている。心が折れました。作業場の床全面、自宅の勝手口、裏手の
たたき、居間。こんなに拡散するまでなんで放置してたんだろうと後悔した。
唯一の救いは寝室が無事だったこと。
畳、カーペットは徹底的に清掃、消毒、居間廊下には手製のトラップ(水盤に
水貼って洗剤、清酒を滴下して照明で照らす)常設。
蚤発見しだい駆除できるように身の回りに15センチ程度のガムテープを貼りまくった。
見つけ次第手近のテープで蚤捕獲。
作業場には蚤とりホイホイを設置しまくった。
ホイホイのほうはさらに酷くて蚤がビッシリで寒気がした。
その後床の全面を掃除、放置してあった廃材、ゴミの類はすべて焼却炉いきで
最終的に軽トラ5台分くらいを焼却した。
清掃の目処がついたあたりでスミチオン消毒液を家の周囲と作業場全面に撒きまくった。
この間俺の恰好は上下白い雨合羽を着て長靴はいて手首と足首はガムテープでマスキング。
熱中症でよく死ななかったと思う。家に入る時は勝手口で素っ裸になって衣類は即
水を張った外置きの洗濯機に投入してそのまま浴室へいってシャワー(昼と夕方の
一日二回)が日課でした。作業している間、どんどん気分が沈んできて軽く鬱っぽく
なってたと思う。夜、家にいても嫁と二人でガムテープ片手に床や壁の蚤探しばかり
やっていた。
これをひと月半ほど続けた10月ころには蚤も見つからなくなった。
これが駆除の結果か季節によるものなのか判然とせずひとまずひさしぶりの平和な
日常を冬の間過ごした。また暖かくなる春が恐ろしかったが幸いにして再度の
発生はなかった。
それから数年、いまだに虫刺されには夫婦そろって過敏に反応してしまう。
あのトラウマというか虫刺され恐怖症は当分緩和しないだろう。
今も作業場には猫がくる。猫大嫌い。近所で餌付けして野良を集めてるバーさん、
あんた大概にしてくれ。
埠頭駅定食オススメ
或いは狩猟免許とって野猫狩りする
最初に放置しすぎたのが敗因だな。
引用元: ・今までにあった修羅場を語れ 29話目
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