本当にボッチな俺と ボッチ気味の彼女の馴れ初め

271: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2014/07/06(日) 03:46:26.58
性格が変で友達が数えるほどしかいない俺。 
我ながらキモい。 
私立高校に入って小中の友達と離れ離れになり本当にボッチ。 
昼休みは図書館で本読んでた。 
修学旅行や卒業写真でもボッチーズ一まとめグループだった。 
当然、女子と雑談なんかしたことなかった。 

クラスメイトの女子から放課後に校舎の外れに来て欲しいと頼まれた。 
告白?と妄想しながら行ってみたらクラスメイトの女子と他に3人の女子がいた。 
クラスメイトの女子+他所のクラスの女子2人+たまに昼休みの図書館で一緒になるボッチ気味の女子。

272: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2014/07/06(日) 03:48:28.22
ボッチ女子も読書好きらしく時々昼休みの図書館にいた。 
でも俺みたいに籠っているわけじゃなくて本を借りに来ているだけだった。 
ボッチ女子は結構かわいいのにボッチ気味で図書館で彼女を見て、俺はボッチ女子との恋愛妄想を膨らませたりしていた。 

ボッチ女子が「読んでください」って言って封筒を差し出してきた。 
俺が「え?あ・・・・・でも・・・」って固まっていると 
周りの女子「早く手紙を開けなさいよ」 
手紙を開けてみたら「キモ!!」 
俺、頭が真っ白。 
女子どもは動画撮影して笑ってた。 
「バッカじゃねー?アンタがモテるわけないないやん?キモいのに」 
俺は硬直して、そして泣いた。 
「わあ。泣いてる。キモ」 
女子達は行ってしまった。 
ボッチ女子は「ゴメンなさい」って泣いていた。 
俺は走って逃げた。


273: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2014/07/06(日) 03:49:14.47
翌日、学校に行ったら、あの動画が出回っていた。 
昼休みに図書室に行ったらボッチ女子がいたので逃げた。 
それから数日、昼休みに図書室に行くとボッチ女子がいたので図書室に行けなくなった。 
あの女子達は例の動画で俺とボッチ女子を笑い物にしようとしたが皆の反応はドン引きだった。 
彼女達は孤立し、みんなの俺に対する態度は優しくなった。 
それをきっかけにして何人か友達が出来た。 

あの3人の女子に対してはザマァと言う感情しかなかったけど、ボッチ女子に関しては何とも言えない気持ちだった。 
恋心とまではいかないけれども妄想の対象だった女の子から、あんなことされたショック。 
どう気持ちの整理をつけたら良いのか分からなかった。 
しばらくしてボッチ女子が俺に手紙を渡して「ゴメンなさい」とだけ言って行ってしまった。 
手紙を読んだら 
「傷つけてしまってゴメンなさい。仲間はずれにされたくなくて酷いことをしてしまいました」 
「本当にゴメンなさい。許してくれなくて当然ですが謝りたいです」 
と言うような意味のことがツラツラと書かれていた。 
直接話す気になれなかったので返事を書いて渡した。 
「僕は苛められた経験があるから、しょうがないのは理解できる。もう気にしないから忘れて欲しい」 
それから彼女は不登校になった。卒業はしたらしい。


274: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2014/07/06(日) 03:51:17.96
大学に入学したら世界が変わった。 
大学だと変人でも誰も気にしないし自分の興味の分野に没頭し放題だった。 
女友達はいたけど付き合うのは怖くて出来なかった。 
アレ以来、俺は女性に対する信頼が持てなくなってしまっていた。 

大学2年になったら、ボッチ女子が一浪で入学して来た。 
校内で初めて彼女を見た時は何だか分からないけど凄くショックで、その場から逃げた。 

しかし同じキャンパスに居れば話す機会もある。 
だんだん挨拶程度はするようになり学食で一緒に御飯を食べたりするようになった。 
彼女と話すのは楽しかった。趣味も価値観もバッチリあった。 
大学デビューして地味地味じゃなくなった彼女は、一緒にいるのが気恥ずかしくなるほど可愛かった。 
彼女を狙っている男が沢山いるのは、そう言うことに疎い俺にとっても明らかだった。 
彼女を取られないように告白すべきじゃないか?と思うと同時に、彼女が俺を構ってくれるのはアレの罪滅ぼしじゃないか?と言う不安も消えなかった。


275: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2014/07/06(日) 03:52:28.61
夏休み前のある日、彼女から告白された。 
「君と一緒にいるのは本当に楽しい」 
「でも、あのことを気にしていて、それを申し訳ないと思って恋愛感情だと混同しているのかも知れない」 
「同情での付き合いはしたくない。今の関係を壊したくない」 
と答えた。 
もちろん俺の下半身は全く別の答えをはじき出していた。でも胸の中のモヤモヤが消えなかった。

彼女は泣きながら説明した。 
「確かに貴方に対して罪滅ぼしがしたいと言う気持ちが幾らかはある。でも本当に高校の時から好きだった」 
「告白しようとして友達(例の3人組の一人)に相談したら、あんなキモいヤツのどこが言いの?って言われて、彼女達が暴走して行って止めることが出来なかった」 
「貴方を傷つけたのも辛かったし、友達だと思っていた人にアンなことされたのも辛くて学校に行けなくなった」 
「あれだけ酷いことしたら軽蔑されて当然だけど、貴方のことが好きな気持ちは変わらなかったので一浪して、この大学に入った」 
「自分の一番大事なことを他人に流されたのが大失敗だった」 
「貴方から見たら我儘かもしれないけれども、この気持ちを伝えずにいられなかった」 
俺も大泣きして彼女を抱きしめた。 
そして俺の下半身の答えに従い、その晩はじめてを奪い夏休み中ずっと俺のアパートから逃がさなかった。 

それが5年前の俺と嫁。


276: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2014/07/06(日) 08:46:50.08
手出すのはえーよ。 
そんな度胸はあったんだ。


277: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2014/07/06(日) 08:54:36.33
GJ!

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