俺「話とは?」
嫁「これからどうするの?」
間男「それはこっちのセリフだよ。お前はどうするつもりだ?間男とあんな茶番を俺にしたからには何か考えてるんだろ?」
嫁「・・・・・・」
俺「なんで黙ってるの?」
嫁「私、謝らないからね」
俺「・・・・・・」
私「貴方にも責任があるから」
俺は言葉が無かった。
嫁は矢継ぎ早に、俺の帰りが遅くて寂しかっただの、家にいても空返事ばかりだの、まさにテンプレのオンパレード。
俺「お前、俺の事がもう好きでは無かったのか?」
嫁「わかんないけど、昔とは違うよね」
俺「あいつとは連絡取ってるんだろ?」
嫁「言う必要ある?貴方に」
俺「なんだと・・・・お前」
嫁「あの人だって忙しいからそんなに連絡は取ってないよ・・・」
俺「・・・・・・離婚したいということか?」
嫁「貴方がそうしたければ」
俺「あいつとそんなに一緒になりたいのか?」
嫁「さあね・・・・そんな事は分からない」
嫁は心ここに在らずというか、嫁から呼び出しておきながら、どこかイラついてる感じだった。
自主的な歩み寄りは嫁からは本当に無いのか?と思い、言いたくなかったが、俺は言った。
俺「お前さ、自分からあいつとのこれまでの事、詫びるとか話す気ないのか?」
嫁「あるわけないじゃん、そんなの」
嫁が冷ややかな目でこう言った時、俺の好きだった嫁はもう死んだと思った。