【長編】俺のしょうもない思い出を話そうと思う。誰か聞いて2/7
てか、0mSBiit6J何度も書き込みありがとう。
それが何となく怖かったし、
小学校の頃、この公園に白服を着た女の霊が出るともっぱら有名。
そう言えば、移動するときに。
S子「なんで移動するの?」
オレ「いや……、怖いじゃん……」
S子「私みたいな子と居るのに、怖いんだ……w」
オレ「えwwあ、まぁ……w」
ちなみにオレは、今でも幽霊とかオカルトは怖いと思っている。
その頃には俺の左腕の色が酷いありさまになってた。
どうにかしてこの対策をしなくては……S子はやっぱり気が付いてないっぽい。
オレ(さて……、なんの話をするべきか……)
とりあえず到着した川の芝生に座り、ボーッと川を眺めていた。
S子はその時、俺の横に立って川をずーっとながめていた。
俺みたいな奴が横にいなければ、S子を絵に収めたいって人が出ただろう感じ。
凄くなんか、綺麗で、ミステリアスな感じだった。
S子「いや……、こうやって人と川に来るの久しぶりだなって」
オレ「そう言うって事は、今みたいになる時、良く誰かと来てたのかな?」
S子「あー、そうかも」
そうだよな、こんなかわいい子だも。
彼氏とこういう所でドラマチックなことしてるよな(#・∀・)
S子が言うには、昔、誰かとこうして川に来た気がすると言うことだ。
それは今思い出しただけで、前々から覚えてないことらしい。
ちゃんと読み直してから投稿するように、きをつける。
オレ「……。」
S子「あの……オレさん……」
S子の声の音が変わった。
ちょっとドキっとした。怖い意味で。
S子「私のこと、助けるてくれま……せんよねーww」
オレ「ちょ、ちょっと俺じゃ頼りないんじゃないかなーww」
S子「はははww」
ちょっとS子が寂しそうな顔をした。
オレ「は、はいっ!(喜んでっ!)」
この事がきっかけで、この先何が待ち構えているか、俺は思いもしなかった。
ただ、この時は単純に「危険な好奇心」と「S子と会える嬉しい」って気持ちしかありませんでした。
オレとS子の奇妙な夏が始まりました。
オレ「え、ああ、そうですね……」
S子「じゃあ、私からも質問いいですか?」
断る理由もなく、承諾。
S子「私みたいな人と、昔あったことあるのですか?」
オレ「うーん……、あまり覚えてないけど、あったみたいだね」
S子「覚えてない?」
オレ「うん、親父に一昨日聞いただけだし、俺もはっきりと言えるわけじゃないんだ」
S子「へー、やっぱりオレさんは特別な人なんですね」
いえ、特別と言うか、駄目な人です。
ネトゲと高卒フリーターです。……とは言えず「そうでもないですよーw」と強がりました。
オレ「うーん、よくわからないけど、もしかしたらそうなのかなぁ」
まったく会話に上がってないが、母親は一年の殆どを出張で過しているウーマンだ。
母親は強いのかどうかは、未だに謎だけど、不思議なパワーを持っている人なのは確か。
昔、某占い師に『特別なオーラを持ってる』と言われたことがあるらしい、本人にその気がないけど。
あと、姉がいるのだが、コイツはパチモンくせぇ霊媒師的なことを友人にしていた事がある。
自身曰く「コックリさんを撃退した」そうだ。
S子「それじゃ……、私のこと気が付いて居たりする?」
オレ「一昨日ね、あと昨日家に連れてきた時、祖父と祖母に話をしたんだ」
S子「そうなの……、迷惑かけてごめんなさい、と伝えてください」
オレ「いやいやいや!連れて来たのオレだし、迷惑だなんて……っ」
S子「嘘見え見えですよーw 分ってます、自分が変なんだーって、だから変に気を使わなくて良いですよっ」
S子「申し訳ないって言う気持ちは本当ですし、怖い思いさせちゃってごめんなさい」
何ていい子なんだ。・゚・(ノД`)・゚・。
見える見えないは、最近だから分って来たけど、
俺は無意識に視界に映るみたい。それで、見える―って言ってるだけ。
そう言えば今年、事故の多い踏切で首と手が無い親子の霊みたいのを見て戦慄した記憶がある。
S子が、そう言う怖い分類(かな?)じゃないだけ、よかったかもしれん。
日頃なにしているの?
学生の頃なにしていたの?
怖い経験ってある?
あと、図書館に居たからか「好きな本てあるのですか?」と聞かれた。
ぶっちゃけ本あまり読みません……読めてもラノベだけです……。
オレ「ライトノベルぐらいかな……読んでも」
S子「ライトノベル……?」
オレ「えーっと、漫画の小説みたいな?」
S子「漫画……?」
流石におかしいと俺は思った、漫画も分からないのは変だと。
オレ「ほら、絵と文字で出来た本……」
S子「あ、ああ!アレ漫画って言うね!」
オレ「本当に分からなかったの?」
S子「昨日も話したのですが、記憶がぼやけると言うか……ど忘れ?」
オレ「おばあちゃんみたいな」
S子「ひどーいw」
その時のS子は笑っていたが、どことなく困った顔をしていた。
なんだか申し訳ない事をしたと、思いながらもそれを謝れずオレはS子と話をしていた。
そこで訪れたのです、第一の危機が。
アヂィよぉ……
お疲れ様です!
オレ「……え?」 S子「あっ……」
――職務質問、職質である。
黒縁眼鏡が特徴的な細身の草食系男子まっしぐら感じの青年だった。
どうやら通報があったらしい。まったく、いつ通報されたのか。
いや、この時点で昼は過ぎていたし、大分長い事川に居た筈だ。
通りかかった人はいなくはない。
警A「一人で喋ってると言う通報があってね……(´_ゝ`)」
警B「キミ、一人だよね?(´<_` )」
S子「あ……その……!」
この子、まさか俺を庇おうとしているのか、いやいや、そこに萌えている場合じゃない。
オレ「で、電話していまして……^^;」
警A( ´_ゝ`)(´<_` )警B
二人「いや、今見ていた限り……電話していなかったよね(mp´_ゝ`)(´<_`qm)」
オ レ は 絶 望 し た 。
いつの間にかスマホをしまっていたのだ。
ごまかし思考でイヤホンはしていたが、恐らく通話できるモノではない。
てか、通話していないのは一目瞭然。
この見えすぎた嘘をついた時点で、警察官の不信感はマッハになるのである。
S子「オレさん……ごめんなさい……(´・ω・`)」
オレ(いいよっ!構わんさ(;´∀`) )
警A「何か隠し事でもしているのかな?( ´,_ゝ`)」
警B「まぁー、変なことがなければいいのですが……(´<`;)」
イケメンの警察官Aがグイグイ来る。
完全にダウトし切った顔だ。
警B「この川には何しに来たのかな?(´<_` )」
黒縁眼鏡は、まだオレのことを人として見る目だ。
いや、バッチリ不審がっているだろうけど、まだ話せばわかりそうである。
S子「オレさん……、俺さん……」
オレ「えーっと、そのー……」
俺の脳裏に過るのは、痴漢冤罪で捕まった日のこと。
絶望しかない、あの個室。
怖い顔した警察官三人に取り囲まれ、女性(美人だけどブスっつったる)の周りに女性警官2名。
全員ガン睨みしてきたあの空気。
――どうやって脱出したか、それを俺は思い出した。
( ´_ゝ`)(´<_` ) 「「……。」
オレ「癖なんですよ、大声で話すのは(# ゚Д゚)」
(: ´_ゝ`)(´<_` ;)((なんなんだ、コイツ……))
実戦する事はオススメしないが、オレは痴漢冤罪で捕まった時、無駄に強気に出たのだ。
と言うのも99%有罪になる事件だろ、どうしようもないじゃないか。
俺は、自暴自棄になりながら怒鳴り散らし、警察官に「おいッ」とガチ抑え込みされるまで暴れてやった。
ただ、それが幸いしたのか、事件から数時間たった後だが、奇跡が起きた。
それを見かねた駅員が目撃者いないかと(遅すぎるjk)探してくれたのである。
更に奇跡は重なる。
その時、俺が席を譲っていた老婆(の皮を被った真の女神)が現れたのだ。
朝のうちは、孫に会いたく無視してしまった、遅くなったが証言したいと。
結果、朝ホームに帰宅しようとしていた、その電車に乗り合わせていたサラリーマン二人と、
その老婆が、オレは触る様な事はしていなかったし、手を上にあげていたと証言してくれた。
こうして、俺はとてつもない奇跡を巻き起こしたのである。
――今回もそれに期待した。
S子「あんまり刺激しない方が……!」
幽 霊 に さ と さ れ る オ レ (笑)
オレ「なんなんですか!?独り言の何が悪いんですしょうかー!?(#^ω^)」
俺は声を裏返しながら、警察官へ立ち向かった。
警A「( ´_ゝ`)と、とりあえず……」
警B「(´<_` ) しょ、いくつか質問を……」
オレ「何なんだよ(# ゚Д゚)ゴラァ!!!!」
通りすがりのオッサン「うっせぇ!!!!!!!!!!!!!!!」
オレ「ひっ、は、はい……」
その後、俺はとりあえず、家に電話され、いくつかの質問に答えた。
警察官には厳重注意されたのと、ああ言う逆切れはよろしくないと、結構厳しい口調で怒られた。
スマホを警察官に一応みせ、通話履歴には親父と友人二名しか居ない、しかもここ一週間電話した形跡が無いものを見せ
警A「あ、ああ……(; ´_ゝ`)スマン」
そうイケメンに何故か謝られた、うっせー、リア充( ゚Д゚)イッテヨシ!
祖母「警察のごやっかになるとはくぁwせdrftgyふじこlp;@:」
祖父「馬鹿者くぁwせdrftgyふじこlp;@:「」」
電話越しに怒る祖父と祖母の声は、いつもの聞き取れない声ではなかった。
警A「さて……この先は、そう言うのは注意するように( ´_ゝ`)」
警B「そう言うのは怖がる人もいますので、家でやってください(´<_` )」
長かった。俺が馬鹿騒ぎしたからか、1時間ぐらいかかったと思う。
……そう、オレは。
ここで 危 機 が 去 っ た と 思 っ て い た 。
S子「……(^ω^)」
から吹かしする原付。
警B「こっちもだ……」
から吹か(ry
S子「(^ω^)」
オ レ に は 見 え て い た 。
セーラー服の袖をギュッと握りしめる萌え動作。
半分泣きそうな顔で居るS子。
その圧倒的に可愛らしい眼光が向けられるさき。
S子「オレさんは……っ、オレさんは……」 って言っては無かったと思うけど←
S子は警察官を見ていた。
いな、S 子 が 二 人 を 睨 み つ け て い た 。
ボーッと、( ´_ゝ`)(´<_` )を見守るオレ。
二人は「な、なんだよ」と言いたげな顔で俺を見てくる。
S子「むう……(´・ω・`#)」
寂しそうな表情で、声になってない声を漏らし、
い や い や 、怒 っ て ま す よ ね ? S 子 さ ん ?
俺はここでS子がどういう存在なのか悟った。
あの家の強烈な軋み、移動、幽霊的じゃないほどのこの姿と見た目。
そう言えば、オレを思うと見つけられたとか言う能力。
そして、この原付。
そ う と う ”ヤバイ奴(幽霊的意味)” だ と 。
警B「えー……マジですかい」
オレ「あ、その……なんか、すみません」
警A(本当だよ……(# ´_ゝ`) )
わー、小声で何か言ってる。
警B「しょうがない、向かえを呼びますか、ハー、なんでだ?」
オレ「すみません、すみません」
オレは謝るしかなかった。
ただ、これがよかったのか、少し常人として見てくれるようになったと思う。
最近の治安がーとか、この辺りも●●、こないだーっと。
警Aは、未だに原付とにらめっこしながら、ブツブツ言ってた。
S子は、その間、ジーッと二人を睨んでいた。
心なしか、Aの方をよく睨んでいたと思う。
そのせいか、Aの生気がだんだん無くなっていた、としか表現できないけど、
最初の威勢も、消え、最終的には、ベンチに座りぐったりしていた。
カワイイ婦警さんが来た。
(A ´_ゝ`)「うご……動かなくなりまして……」
(´<_` B)「そうなのですよ……」
从・∀・ノリ人 「えー?●●(車検?)は大丈夫だったんですよねー?」
从・∀・ノリ人 「てか、A君どうしたの?顔色悪いよ?」
(A ´_ゝ`)「夏バテですかね……ははは……」
そんな会話をしていた。
盗み聞きと言うより、聞こえて来てしまったのだが。
交通安全の為には、乗って帰るのは出来ないとのことらしい。
S子「ふぅ……」
そこでなんか、スゲー、なんていうか、とにかく可愛らしい声が聞えた。
S子だ。
オレ「……ぁ」
从・∀・ノリ人「本当に動かないの―?」ベベベベ….
( ´_ゝ`)(´<_` ) !?
関係ないけど、この様子が本当に流石兄弟みたいだったww
从・∀・ノリ人「動くじゃない……」
(´<_`B)「いや、落ち着け!本当にさっきまでは!」
(A´_ゝ`)「もう、なんか嫌になる……」
从・∀・ノリ人「どちらにせよ、乗って帰れないし、もう直ぐ業者さんが来るから」
( ´_ゝ`)(´<_` ) 「「本当に動かなかったのに……!」
体のラインがよく見える背伸びの仕方だ。意外に胸があるな。
ただボインって言うより、可愛い感じにポインってある感じだ、ってかそんなのどうでもいい。
黒ストッキングのラインに沿って綺麗な弧を描くラインかと思いきや、胸の部分は適度に膨らんでいる。
テッシュテッシュ……じゃないけど、本当にこんな美人な子が幽霊だとは思えなかった。
てか、S子……君は警察官に何て言う事を……。
いや、自覚あってやってるのかな……うん、コワイなーって、その時は思っていた。
S子「オレさん、もういいじゃないですか?行きましょう」
オレ「逝く!?」
なんか素でこういうビビる様な発言をしたと思う。
この後Sは「ハッハッハw」と凄く笑ってくれたので、怒ってはいない。
警C「……夏だねぇ」
そんな冷たい声が聞えた気がした。
俺は、三人の警察官に謝罪を告げ、また場所移動することにした。
と言うか、お腹がすいていたのだ。
オレ「S子は大丈夫?」
S子「うーん、そう言うのは感じないから」
なんか申し訳なかった。
ただ、オレのお腹は限界だ。
あの熱さの中、ジュース一本(家から持ってきていた)で喋りっぱなしで、喉もカラカラだ。
サイフの中身は2000円ぐらいしかない。
安くすませたい。
オレ「いいね!」
てか、この子はサイゼリア分かるんだ……( ゚д゚)
オレ「へー、サイゼ●アよく行っていたのかもねっ!」
S子「へっ……wそ、そうなのかなー?」
俺の左肩に右手を置き、すーっと滑るように移動するS子。
左手で顎に手を当て、首を傾げ、なんか、もうそっち見ていたい!!!!!!!!!
上司が家に来るかもしれないから、遅くなるかも。
ちなみに適当にスレも拾うよー。
>>118
補足説明になるけど、「記憶がぼやける」って感じらしいだ。
ど忘れの最上級版みたい、って感じ。
だから、さっきまで分っていた事が、分からないこともあるんだって。
想像したらボッキッキ!
ゆっくり楽しませてもらってます!
お前ら、はよ。俺の代わりはよ。
>>122
文章力wwwwwwww
これでも元文系出身なんだぜ……社会に出て後悔したけど。
ちなみにS子にも……。
な!?S子本当にカワイイだぜ! はぁ……
>>123
オ レ な に し ろ と 。
親父ェ……
続き。
オレとS子は、駅近くのサイゼに到着した。
二階にあり、そこそこオシャレな感じのサイゼだ。
ピークを過ぎていたからだろう、店内には頭を抱えるウーマンと、新聞やパソコンをしているリーマン。
主婦会なうなお母様方、騒がしいJKたち、とありきたりな店内だった。
店員「いらっしゃいませ、お客様は何名ですか?」
オレ「二名で」
店員「え?」
オレ「あ、間違えました一名でです!」
S子「ww」
小さくS子は笑っていた、恥ずかしかったけど、なんかオレは嬉しかった(?)ような。
オ レ M な の か な !?
ガッツリ食べる時用のメニュー。
ミラノ風ドリア、エスカルゴ、辛みチキン、エビのサラダ、カボチャスープ、そしてドリンクバーだ。
ちなみに、デザートは『シナモンウォッカチオ ミルクアイスのせ』だ。
店員「お飲物はよろしいですか?」
オレ「あ、ドンクバー 2 つ で」
店員「え?」
オレ「え?あっ……」
オレ「ああ!間違えました……」
S子「オレさん落ち着いて……w」
メモ帳を利用して、最初S子を家に呼んだように、会話することにしたのである。
手間はかかるが、流石にまた警察の厄介になるのも、周囲に白い眼で見られるのも困る。
そのメモ帳の裏では、使われていないラインと、異常なほど使われているスカイプを起動している。
もしも覗き込まれた時や、見えた時ように起動したのだ。
今回はバッチリである。
オレ『友人とかと遊ぶ時とか、よくサイゼ利用しているよ』
S子「ですよねwwメニュー頼む時、シュパパパッて感じでしたもんっ!」
俺の頭の中でエコーが掛かる。
感じでしたもんっ……たもんっ……もんっっ……と。
すげー、なんか言い方が可愛かった。
オレ『多分、そうだよ』
S子「……どうしてです?」
オレ『若い子は、こういう店に良く来るの。
安い、美味い、長居できるの三拍子でね。』
S子「ああー……、あっちにも居ますもんね。じゃあ来てたのかなー」
S子は席の離れた所に居るJKの集団を見ながら、呟いた。
オレは、無我夢中でドリアを食べてた。
オレ「はい」
ここでオレはS子を観察する事にした。
S子は食事に集中している俺に気を聞かせてくれたのだろう。
ただ、その間何をしているのか、気になった。
S子は、最初ドリンクバーの所を何度も行き来していた。
ドリンクバー文字なども読んでいる仕草もあった。
オレ「ああ、そのままジュースを注いで友人の元へ向かうのだろうなぁ(´Д`*)」
可愛かった。
次にカウンターに置かれたベルが鳴るたび、振り返り。
ドアが開いた時のベルが鳴るたびに振り返る。
チャリンチャリーン S子Σ(・∀・;)ベルか……
チリーンチリーン!お会計オネガイシャッース! S子Σ(・∀・;)ベルうるさっ
音は聞こえているのか。会話していたから当然と言えば当然だが。
JKの一団の所です割ると、女の子たちの顔を覗き込んだ。
ただ、直に何か違うって言う顔をして、とっとっとと、店内を歩いて行く。
俺はこの時のことだけが気になった。
オレは、食べる配分をミスり、ドリア残り2割で、サラダ・エスカルゴ・辛みチキンが有り余ってる事に苦悩していた。
S子「ふぅ……」
どう言う事だろうか、なんかお疲れな様子だった。
オレ「どうしたの?」
S子「あの人の近く言ったら、凄く疲れて……」
S子が指さした所には、若いスーツを着た男性が居た。
スマホを弄っているが、なんていうか……すごく疲れた顔をしている。
後に推測で語られた話だけど、多分”憑かれてる”人だったのだろう。
S子が言うには、近寄ると身体が圧迫されるような感覚がするらしい。
それで近寄ってはいけないと察したそうだ。
オレは、頃合いを見てさっきのJKの所での行動を聞いてみた。
オレ「あの子達の所で何をしていたの?」
S子「知っている子かなーって思って」
オレ「え?記憶あるの?(; ・`д・´)」
S子「ないないw ただ見たら思い出せるかなーって……(´・ω・`)」
オレ「そっか……、でも違ったんだね」
S子「うん……」
オレはエスカルゴを口に運んだ。
S子「それなんですか?」
オレ「エスカルゴだよ」
S子「エスカルゴ……?なんだっけ……」
オレ「カタツムリ。すごくおいしいよ」
S子「うわぁ……」
その軽蔑したかのような、明らかに引きましたーって言う、眼に心を痛めると同時に、
ちょっとゾクゾクッとした。お巡りさん、オレです。
応援してるぞ
頑張れ
オレ「へ?覚えてるの」
S子「うーん……、私も良く頼んだ気がします。そうか、それ頼んだんだ俺さんは―(´∀`*)」
オレ「へ、へへ……っ」(・∀・)ヤッタゼ!
そこでまた会話が終了した。
S子はジーッとオレのことを見ながら、ニコニコしていた。
俺は運ばれてきたウォッカッチオを照れくさそうに食べた。
何よりカワイイのがよくわかった、今の所害が無いのも安心した。
時間も夕方になり、S子とは別れる事にした。
ただ、S子は寂しそうな顔をしていた。
――どうしようもなく、家までついてお出でーっと俺の方から誘ちゃった、へへっ。
S子「そう言えば、私が肩に掴まるとき、変な顔していますけどー……?」
オレ「え、あ、いや!なんでもないよっ!」
駅 前 で 声 を 出 し て し ま い 白 い 眼 で 見 ら れ る オ レ 。
ざ わ つ く 周 囲 。
フ フ ッ と 可 愛 く 小 さ く 笑 う S 子 。
家につくと、S子はヒョコッと地面へ着地した。
その時、服に乱れはなかったが、一つ気が付いた。
どうも服は重力は無いけど、S子の動きに反応して動いているみたいだと。
つまり風が吹いてキャーな展開はないわけだ。
てか、本当にその時、こう言うやらしい事をパパッと思い浮かべれた。
男ってやーねー( ´゚д゚)(゚д゚` )ネー
何て言うかこう……、自然的で物理的な動きをしていないけど、
S子の運動的で物理的な動きはしているって事。
歩けばスカート揺れすり、服が少しずれたらサッとS子は直してた。
……俺は一体何を見ているんじゃ。
S子「……(´・ω・`)」
オレ「ん、どうしたの?(・∀・?)」
S子「そ、その……(´;ω;`)」
オレ「どどd、どうしたの!?( ゚д゚ ;)」
S子「また……明日も、来ていいですか?(´;ω;`?)」
オレ「もも、もちろん」
ウェルカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアム。
とびっきり、ウェルカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアム!!!!
その恥じらいな仕草と、なんか泣きそうな顔が、凄い魅力的だよおおおおおお。
でも、そう言う顔されると凄く心配になった。
オレ「お願い、泣かないで……」
S子「(´;ω;`)うん…でもオレさんと居れたのが本当に嬉しくて…」
オレ「あわわわわわ」
それから5分ぐらい、静かにS子の傍に居てあげた。
S子は顔を隠しながら泣いていたみたい、涙はなかったけど。
チョイ調べたけど、やっぱ分からない。
芸能人知識乏しいんだオレ(´∀`;)
顔的には見るからに未成年なんだけど……、うーん。
健康的な日焼けしていない肌に、眼は二重っていうのかな?パッチリしてて、
鼻はスラッと高く、眉毛は太くも捕捉も……ただ変に整ってたって言うのかな。
全体的に小顔な子だよ。
変に左右バランス壊れてるような顔でもないし、歯並びも綺麗だった。
そう言えば、ニコッてよく笑うだけど、その時チラッて見える歯が凄い可愛かった。
そう言う清楚系っていうのかな、
それに反してイタズラな表情を浮かべる子供っぽい子だったよ。
じゃっかん、俺の童貞補正入ってるけど、今のオレにはそう言う説明で限界。
ごめんな、芸能人で似たような子いたかな……。
S子が落ち着いたあと、S子の方から手を振って去って行った。
バイバーイって手を振るその仕草が、もう……何とも堪らん(゚∀゚)!
そうして歩いているS子は、妙にフワッフワッて言う感じだった。
恐らく少し浮いていたと思う。
俺は「幽霊なんだなー」って思いながら、家に帰ってきた。
祖父と、祖母まで起きてて、俺に大説教だった。
警察にお世話になるとは、何事だ、と。
そして、なぜそうなったか話せと言われたのでS子のことを説明。
祖父「そうか……、うーむ……」
祖母「あらら……オレ……」
オレ「でも、悪霊とかじゃないと思うよ!」
祖父「そうだな……、ただ”あがれない存在”なのを忘れるな」
祖母「あんまり関わるんじゃないわよ……」
祖父「……ちなみに可愛いのか?」
オレ「すっげー、とびっきり」
祖父「ほほぉー(´∀`*)」
祖母(#・∀・)爺さん?
祖父(´∀`:)……スマン
こんなやり取りを終え、夜中にもう一度親父と話そうと言う事になり、一度は終った。
ニトと社長がログインしていた。
ニト『おおー、良く帰ってきた』
社長『死んでしまうとは情けない』
オレ『王様が二人いる……』
スマホで確認していたが、ドラクエ対談で盛り上がっていた様子だったからだろう。
俺はヘッドホンマイクを被り、会議チャットを始めた。
専門はオフラインだが、恐らく隠しである。
俺が少し前に送ったエロ画像をダウンロードしていたからだ。
ニト「おかえり、オレ」
社長「それで幽霊に会えたのか?」
オレ「はい、バッチリ」
社長「うーむー……(;^ω^)」
ニト「死亡フラグktkr」
オレ「え、なんか怖い……」
ニト「社長儲かってまかー?」
社長「ぼちぼちでんなー、ってそうじゃない、私の話を聞け」
この社長の『私の話を聞け』はある意味危険信号である。
チームマスターをしてくれているのだが、持ち前のカリスマ性をもってしても通じない相手も居る。
その時、「”話を聞かないとただじゃ済まないぞ”」の合図が『私の話を聞け』なのである。
社長「まあ、ネットでも書かれているように”いわく憑き”ってのも幾つか経験するんだ」
社長がタバコに火を点ける音がした。
いつ聞いてもライターの金属音が渋いぜぇ……
社長「一度な、解体工事した事があったんだ。ただ、当時は私も若く幽霊など信じていない新人だった。
依頼主である若い夫婦はお金を出し惜しんでいてね。
実は昔からの繋がりの関係上、お祓いなどをそう言う業者に紹介するのだが、その時私はしないまま解体したんだ。
京都の古い家だったなぁ。
私達はドンドン壊して行った。
ただその家には、君らには魅力的な言葉かもしれないが『開かずの間』があってね。
私がパワーショベルで、ドアを主っきり破壊したんだ。」
社長の怪談話はまだ続く。
開かずの間に置かれていたコケシの様な人形が、しかめっ面で私を睨んでいたのをよく覚えている。
結局、その後も工事は続いた。
ただ従業員や依頼主に”あまり良くない事”が立て続けにおこってね。
私なんか「家を壊したな!壊したな!私の家帰せ!」って子供に責められる夢を何度も見たよ。
……だから、私はそう言う事には人一倍気を付けるようになったんだ。
同時に、誰よりもそう言う事に関わりたくないと思っている。
古いつながりの業者に、当時の社長が頭を下げてお祓いしてくれたが、お祓いしてくれた業者の人は言ったよ。
”も う 貴 方 か ら 離 れ ま せ ん 。
私 に に は 無 理 で す 。” ……と。
聞けばもう少し早ければ、何とかなったらしい。
夢に出ていたのが、憑りつかれる合図だったそうだ。」
社長の二本目のタバコの音がした。
ニートは、静かにネトゲしている音を立てていて。
オレは必死に「あの子は違う違う違う違う」と
(((((((( ;゚Д゚))))))))ガクガクブルブルガタガタブルブルしてた。
だから私はお祓いや霊媒ごとには注意しているよ。
少なくとも、私はお客さんにこういう話はしないが、お客さんにはお祓いを強く進めている。
それと同時に、今の立場になるまで、沢山の心霊経験を現場でしてきた。
その経験から言うが、あまり深入りしてはいけない。
その子と、オレ君は、住む世界が違うんだ。分かるね?」
その後、社長の方から静岡の寺の神社のURLを送られ、一人の名前が貼られていた。
社長の名前らしく、それを伝えれば安くお祓いしてくれると、言われた。
なんとも複雑な気持ちに俺は陥っていた。
オレは思い出したかのように、今日のS子との会話をした。
社長は終始唸っていた。
ニトは結構質問してきた。
ニト「その子、生きているって言ったって事は生霊なのかな?」
オレ「どうだろう……」
俺の本能的直感では、死人だと思った。
魅力的で、凄くかわいくて、抱き着きたいぐらい愛しいけど。
相手に出来ない感覚。
そうだ、昔、曾婆ちゃんが死んだ時のような感覚だ。
だから、オレは生霊と言う分類ではないと思っていた。
ニト「ただ、お前の話を聞く限り……相当強い霊じゃないか?」
オレ「うん、そう思う……」
社長「腕の具合は?アザとか、痺れとかするのかい?」
オレ「大丈夫みたいです。S子が離れると色も治ります」
社長「ならよかった……ただ、オレ君は一つ、覚えておきなさい」
オレ「?」
社長「その子は身体に影響を及ぼせるほどのチカラを持っているのだと」
ニト「中二病みたいな台詞だなwwww」
社長「ぶっふwwwwww」
社 長 、 ま さ か の 自 爆 。
社長「くっ……肉体的干渉だと……!」
なんか茶番が始まった所で、俺はネトゲにINした。
社長がマスターを務めるチームに挨拶をすると、一人が個別チャットを飛ばしてきた。
このチームで社長の次に人望あると言われる骨顔さんだ。
骨顔なのはそう言うお面をしているからである。
社長ほどの敏腕はないが、人との絡み、勧誘、盛り上げには、
頭が上がらないほどの才能がある人で。
一度、オフ会で会ったことあるが、普通に大学生だった。なお、男。
骨顔「今日、変な夢みまして……」
オレ「どうしたの?」
骨顔「オレさんに黒い靄が絡みついているみたいな……」
オレ「え、え!?」
まさかS子のことか?
そう言えば、オフ会で怖い話していたとき、自称霊能力者を語っていた骨顔さん。
骨顔「……大丈夫ですか?」
オレ「大丈夫、特に問題ないよ」
骨顔「変なこと言ってすみませんでしたorz」
オレ「いいよーw」
以後、当分骨顔は出てこない。
何かあったら相談しようとか、その程度の奴でしかなかった。
そして俺を呼ぶ声がした。
俺は、怒られるのだと察していた。
ネトゲをログアウトし、リビングへ向かうオレ。
親父「警察から電話あったぞ、お前今何才だ?」
お決まりの切り出しで怒られた。
ただ、怒っていたのは初めだけで、本題は別の所にあった。
親父「あの幽霊に会いに行ったのは本当か?」
祖母が話していた様だ。
親父「……どうだった?」
オレ「普通の優しい子だったよ……」
親父「悪い気配はしなかったのか?」
オレ「まったく、そんな感じはなかった」
親父「そうか……いやな、実家から電話が来たんだ」
親父「オレを呼べ―って。オレ、こっちに来い!ってな」
それを聞いたオヤジの兄、俺から見て伯父さんが慌てて親父に電話したそうだ。
そして、一昨日のことと、S子のことを話ししたらしい。
親父「結果、親戚のそう言うのが強い人から電話が来てな」
親戚「オレ君に憑いているの地縛霊か何か?またなのかな?」
霊視と、言う行為を行ったそうだ。
お札に名前を書き、その人物の霊的空間を見るだとかなんとか。
その結果、昔憑けられた守護霊とはべつの、大きな黒い影が見えたらしい。
親父「親戚が言うには、守護霊が守れる範囲だけど、あまりにも酷いならお祓いしようっとの事だ……」
オレ「なら、本当に問題ないよ……。それに守護霊強いでしょ?」
親父「まあ……そうだと聞いているが……」
オレ「平気だよ、それに本当にS子は悪い子じゃない」
親父「そうか……なら、一つ決めて貰いたい」
親父「 お 前 は そ の 子 に 何 を し て や り た い ん だ ?」
その場で答えは出なかった。
いや、何となくだが、出したくなかった。
もっとS子と話がしたいと、その時は思えていたからだ。
まだまだ、続く。
適当に質問あったら答えるよ。
ちなみに上司、迷子らしい。このままにしておくべきだろうか。
マイペースでいいからよろ♪
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