男女混合のバンドで起きた小さな修羅場。 (´･ω･｀)
登場人物(身バレ防止のためフェイクあり)
ギラ子：ボーカル
22才
ペイス：ドラム
21才
リッチー：ギター18才私
あまり登場しないメンバー
ジョン：キーボード25才
ニック：ベース20才
趣味目的で結成されたゆるい男女混合バンドでした。
ある時私はペイスに交際を申し込まれました。
バンド内恋愛はバンドへの冒涜！(笑)と思っていたのでお断りしました。
「今日はペイス君とデート！」
「来週もデート！」
「デートデート！」
やたらめったらペイスと遊びに行く報告をしてくるようになりました。
私はその度に良かったですね！とかあたりさわりなく返信していた。
ギラ子には婚約者がいるというので、デートっていうのもふざけた感じなんだろうなと思っていた。
ギラ子は柳原可奈子的な可愛いさがある。
私は中学時代太っていてかなりそのことで言われてきたからか、なんというか、
おでぶさんで可愛い雰囲気の人をみると妬ましいような悲しいような、尊敬するような複雑な気持ちになる。アイデンティティクライシスというのかな。
結局、太い細いより中身なんだけどね。
ギラ子のまわりにはいつも男がいた。
私はバンドでは女である以前にギター弾きだといいきかせることで、アイデンティティクライシスを乗り切ろうとしていたのかもしれない。
ギラ子と関わるのはバンドだけだったし。
そのうちギラ子からの報告はペイスとのデートにとどまらなくなった。
誰々に告白された。誰々となにしたなどなど
婚約者はいいの？ときいても、割り切ってるからあー
とのことだった。
いらないアドバイスも増え
良かったですねありがとうございます
というのがディフォになりつつも
本当は悔しかったんだと思う。大量だった自慢メールがある時ぴたりとやんだんだけど、そんなこと気にもとめなかった。
そんな時にペイスから二度目の告白があった。
やっぱり好きだ云々…私はその時、醜い気持ちでいっぱいだったと思う。
ギラ子がペイスを気に入っているのはたしかだった。
ギラ子のお気に入りを奪ってやったら、私のこの気持ちも晴れるやらとペイスの告白を了解した。
本当にバンドへの冒涜だと思う。
自尊心を満たすためだけに、信念を裏切ることも省みなかった。
ところが、ペイスはその後すぐにバンドを辞めると言い出した。
理由は話さない。
メールでも問いただしてしばらく待つと 返事が来た。
そこには、まずペイスとギラ子がヤっていたという事実がかかれていた。
「実はね、ギラ子と関係を持ってたの」
この一文で私は目が覚めた。
私はこんなヤリマン女と張り合うために好きでもない男と付き合おうとしていたのか！と後悔した。
そして
ギラ子の悪行が婚約者にバレたと書いてあった。
イアン・ペイス dr
リッチー・ブラックモア gt
ジョン・ロード key
ニック・シンパー ba
ギランだけ非第一期メンバー
ギラ子は婚約破棄になったという。
今になり、メールがぴたりとやんだのはこのせいかなと思う。
そして単身になったギラ子がペイスに泣きつき、一人にしないでと自殺未遂！ということだった。
ペイスが辞める理由は居づらいらしい。
私も二人に関わりたくないし、辞めてもいいや思ったけど、ジョンとニックにもちゃんと説明してくださいと頼んだ。
するとどう解釈したのか
ありがとう、リッチーとずっと一緒にいたいな！大好き！
とラリったメールを送ってくるので
本当は好きじゃなかったんですごめんなさいと送った。
後日、４人ではなし合い解散となった。
ギラ子はまだ睡眠薬で意識が朦朧としていてこれないということだった。
ペイスはギラ子の両親につかまりお守りさせられているという。仲間伝いに聞いた話。
恋愛がバンドをダメにするんじゃなくて
互いに足を引っ張ってダメにするんだろうな。
しかしあれ以来、やっぱりバンドで惚れた腫れたはいけないと思うようになった。
ギラギラしていたので、そこも含めてギラ子にしました。
お気づきかと思いますがDeep Purpleメンバーでかかせていただいたのは一応、Deep Purpleのコピバンだったからです。
ギラ子はそんなんだったけど歌はうまかったです。
以上です。ありがとうございました。
乙姫美子で変換された。
引用元: ・◇修羅場◇part101
